SNSで投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金をだまし取ったなどとして大阪に拠点を置く2つのグループの100人余りが逮捕された事件で、警察は新たに5人の容疑者を詐欺などの疑いで全国に指名手配し、顔写真を公開しました。
このうちの1人は、複数のグループを束ねるトップとみられるということです。
大阪・中央区と西区のビルに拠点を置いていた2つのグループについて、警察はことし7月に一斉摘発を行い、これまでに男女あわせて105人を詐欺や詐欺未遂の疑いで逮捕しました。
2つのグループは為替相場などが高くなるか低くなるかを二者択一で予想する「バイナリーオプション」と呼ばれる金融商品を勧めるなど手口がよく似ていて、警察はほかにも複数のグループがあるとみて捜査しています。
この事件で、大阪府警察本部は新たに5人の容疑者を詐欺や詐欺未遂の疑いで全国に指名手配し、顔写真を公開しました。
指名手配されたのは、▽住所不詳の会社役員、池宮悠仁容疑者(29)といずれも住所・職業不詳の▽松井信也容疑者(27)、▽澤野日彩容疑者(27)、▽中山直哉容疑者(26)、▽澤野泰雅容疑者(23)です。
このうち▽池宮容疑者は複数のグループを束ねるトップとみられ、▽ほかの4人は1つのグループのリーダー格とみられるということです。
警察は騙すための詐欺サイトやバイナリーオプションのシステムを作成していたエンジニアについても情報を呼び掛けている。