2つの詐欺グループの拠点が一斉摘発されたSNS型投資詐欺事件で、大阪府警は26日、詐欺容疑で、1つのグループのリーダー格とみられる中村晋弥容疑者(41)=住所、職業不詳=らメンバーの男4人と女1人を公開手配した。
他に公開手配したのは、同じグループのいずれも住所、職業不詳で「打ち子」の統括役、上家(かみいえ)夕貴容疑者(30)▽金庫番の吉岡公充祥(きみよし)容疑者(29)▽「打ち子」の宮脇翔(29)と岡田真由(25)の両容疑者。
府警は一斉摘発で19~45歳の90人を詐欺や詐欺未遂容疑で逮捕。うち、50人は釈放し、今後在宅で捜査を続ける。情報提供は府警特殊詐欺捜査課(06・6943・1234)。
2つのグループは、SNSで為替相場の変動を予想して投資する「バイナリーオプション(BO)」の取引に絡み、投資名目で現金を詐取。被害総額は10億円近くに上るという。
5人の容疑は共謀し、2~3月、SNSで愛知県の20代女性に対しBO取引に絡む投資を持ちかけ、指導料名目などで現金約90万円をだまし取ったとしている。