FX詐欺グループの男７人逮捕＝被害総額２５億円
外国為替証拠金取引（ＦＸ取引）業者を装って架空の投資話を持ち掛け、現金計４０万円をだまし取ったとして、警視庁捜査２課は７日までに、詐欺容疑で、東京都羽村市神明台、職業不詳小俣一毅容疑者（２４）ら２０～３０代の男７人を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
同課は、グループが関わった詐欺の被害総額は約２５億円に上るとみて調べる。
同課によると、グループは被害者に対し、取引実績が確認できるアプリをインストールさせ、実際は取引していないのに、もうかっているように見せるなどして発覚を遅らせていた。
この事件では、被害者は犯行グループから、ＦＸのコピートレードというものを持ちかけられ、投資資金を詐取されている。これは、実際の運用判断はＦＸのトレーダー（運用のプロ）の取引を模倣するだけなので、労せずお金が増えるという触れ込み。だが実際には、海外で作成されたＦＸ運用管理アプリ（ＭＴ４）をインストールさせ、虚偽の運用報告を被害者に示し、運用実態はなかった。
警視庁によると、犯行グループは昨年５月ごろから今年春にかけ、詐欺話を持ちかけていたようで、被害総額は25億円に上るとされる。一人当たりの被害額は、逮捕容疑となった案件でも20万円と少なく、かなりの人数が騙されていると思われる。